10分で書いた絵本「吾郎さんの毎日」
畑があります。
吾郎さんが耕しています。
吾郎さんは毎日、朝から晩まで必死に畑を耕しています。
そこそこ収穫数があります。
ぼくが入りました。
ぼくは電動スコップや電動収穫機を吾郎さんに渡しました。
収穫数は1.5倍になりました
ぼくは言いました。
収穫数も増えたので吾郎さんの代わりに畑を耕してくれる人を探しませんか。
吾郎さんは生返事のまま朝から晩まで必死に畑を耕しました。
収穫数は2倍になりました。
ぼくは言いました。
収穫数も増えたので吾郎さんの隣の畑を耕してくれる人をさがしませんか。
吾郎さんは時間がないからと朝から晩まで必死に畑を耕しました。
収穫数は3倍になりました。
ぼくは言いました。
この仕事を辞めて外国の技術を学んできます。
吾郎さんは激昂しました。
働き手が減っては収穫数が減る。電動スコップや電動収穫機が使えなくなるのは困る。
収穫数は2倍に減りました。
新八さんが入りました。
ぼくの代わりに彼が手伝います
吾郎さんは語気を強めて言いました。仕事が進まない。はやくやり方を教えろ。
収穫数は1.5倍に減りました。
ぼくは何かを言うのをやめました
今日も吾郎さんは朝から晩まで必死に畑を耕しています。
動機
朝からちょっと嫌な感じで当たられたので、僕がどうしてこういう態度になるに至ったのか、書きたかった。